「モノづくりをする上で一番大切にしていることは、最終的に当社の製品が社会実装されお客様、ひいては社会に貢献する事だと考えています。」

　かつて液晶ディスプレイのカラーフィルターと呼ばれる部材に使用されているブラックマトリクス用の分散液を開発し、その技術を軸に多くの製品を生み出し、社会実装させた経験や、それ以外の分散関連製品において様々な実績を作ってきた経験から、モノづくりのコンセプトを生み出していく段階は以下のようなものだと考えます。

①  要求事項を把握し、必要な情報・知識を収集する。
②  できる・できないを的確に判断する。
③  組み上げ式の検討とその結果を評価する。

これらの段階は、ある程度業界の内容が理解できている場合でも、新規の市場に入る場合でも①～③の比重に差はあれ、必須要件であると考えます。
これを如何に工夫して「特徴的な」または「差別化できる」を構想しながら新しいコンセプトにつなげる要件であるとも言えます。
しかしながら我々の視点から発想できる使用用途には限界があります。
今までも、我々が想定したコンセプトをはるかに超える用途開発をお客様が行い、社会実装された事例には枚挙にいとまがありません。
お客様とのすり合わせ力の発揮は、全く新しいコンセプトの創出につながる無限の可能性があります。
これからも事業企画室のコンセプトを見ていただき、我々の図りえないお客様の課題の解決につなげるヒントになれば幸いです。

それが事業企画室にとっても大きな糧となり、新たな製品の創出につながります。

事業企画室  勝山貴博

事例１( 素材系メーカー様)

【お困りごと】

限られた樹脂系、溶剤種または無溶剤に対応した高濃度の低誘電分散液が必要。

【ご提案内容】

低誘電ブラック分散液はもともと幅広い樹脂系・溶剤種に対応しており相溶性は良好です。
まずは標準的なサンプルの提供をご提案。
その後フォーミュレーションによりご希望の品質をスケールアップしてご提供。

【お客様のメリット】

すり合わせによって的確に対応いただけたことにより、事業が推進しております。