微粒子分散液概要
顔料やフィラーなどの粉体粒子は、通常一次粒子が凝集した状態となっています。
この凝集した粒子を分散させるプロセスの初期段階として、まず粒子の表面を樹脂溶液などで湿潤(ぬれ)させます。
その次に、機械的なせん断力などから粒子微細化していきます。微細化された粒子は再び凝集しようとする力が働きますが、
これを抑えるために適切な添加剤を加えることで安定化した溶液を作ることが出来ます。
微粒子分散液の特長
トクシキの超微粒子化技術は、高色純度・高濃度・高透過率・高コントラストを実現させ、パソコン・TV・カーナビなどの液晶ディスプレイに採用されています。アクリル樹脂とガラスビーズを複合した反射シート。印刷の着色部分は顔料の超微粒子化技術によって得られた超透明性インキを使用し、鮮明な色彩と優れた反射性を実現しています。
- 用途やご要望、材質に応じて数μm~0.1μmまで湿式分散が可能です。
- 微粒子状態の経時安定性に優れます。
微粒子分散液ラインナップ
高濃度カーボン分散液
当社の一般的なカーボン分散液の顔料濃度は15%~20%近辺ですが、高濃度カーボン分散液は顔料濃度40%を実現しています。もちろん均一に微粒子化され、経時安定性も良好です。
高濃度であるメリットとして、塗膜が薄膜でも高い遮光性、隠蔽性、漆黒性が確保できます。また、塗料側での設計マージンが大きい点も挙げられます。
ウレタン、アクリル、ポリエステルなどの各樹脂溶液や各種溶剤などと幅広く相溶することも特長の一つです。
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導電性カーボン分散液
ウレタン、アクリル、フッ素、ポリエステルなどの各樹脂溶液や各種溶剤などと幅広い相溶性を持ち、それらを使用した成型体または塗工対象物に導電性を付与させることができます。
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低粘度アクリレートモノマー・エポキシ顔料分散液(開発品)
無溶剤でありながら微粒子分散を実現しました。
分散剤/低粘度アクリレートモノマー・エポキシで各種顔料(有機顔料、カーボンブラック、金属酸化物)を分散することが可能です。
可能な媒体:各種低官能(低粘度)アクリレートモノマー、低粘度液状エポキシ、その他ご相談下さい。
分散の分散加工サービス(受託加工)もお受けいたしますのでお気軽にご相談ください。
マルコMTカラー
顔料やフィラーなどの粉体粒子は、通常一次粒子が凝集した状態となっています。この凝集した粒子を分散させるプロセスの初期段階として、まず粒子の表面を樹脂溶液などで湿潤(ぬれ)させます。
その次に、機械的なせん断力などから粒子微細化していきます。微細化された粒子は再び凝集しようとする力が働きますが、
これを抑えるために適切な添加剤を加えることで安定化した溶液を作ることが出来ます。
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ラインナップ | 特徴 |
---|---|
MT-110 ホワイト | 酸化チタン(P.W-6)分散液 |
MT-120 レッド | キナクリドン(P.R-19)分散液 |
MT-150 イエロ- | イソインドリノン(P.Y-110)分散液 |
MT-160 グリ-ン | フタロシアニン(P.G-7)分散液 |
MT-170 ブル- | フタロシアニン(P.B-15;3)分散液 |
MT-190 ブラック | カーボン(P-BK-7)分散液 |
チタン系黒色顔料分散液(開発品)
- 黒色で高い絶縁性を持つチタン系黒色顔料の非水系及び水系の分散体です。
- ウレタン、アクリル、ポリエステルなどの各樹脂溶液や各種溶剤などと幅広い相溶性があります。
製品名 | 顔料種 | 顔料分(%) | 粘度(mPa・s/25℃) | 溶媒 |
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9516TB | チタン系黒色顔料 | 20.0 | 2.00 ~ 3.50 | PGMEA |
9517TB | チタン系黒色顔料 | 20.0 | 2.00 ~ 3.50 | 水 |
A118TB | チタン系黒色顔料 | 20.0 | 2.00 ~ 4.00 | PGMEA |
事例
事例1(樹脂メーカー様)
【お困りごと】
お客様で合成した樹脂の色味が黄味であり、黄味を消したい。
【ご提案内容】
青色のMTカラーをごく少量転嫁することをご提案。
【お客様のメリット】
MTカラーは少量の添加にも適しており、相溶性にも優れているため、当該樹脂にもうまく相溶しました。
事例2(化学メーカー様)
【お困りごと】
製品を漆黒にしたいが、一般的なブラックインキの顔料濃度では十分な漆黒性を発揮しない。
【ご提案内容】
高濃度ブラック分散液をご提案。
【お客様のメリット】
お客様の先ユーザー様の要求にこたえることが出来、お客様の生産効率も向上いたしました。