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第2回 トクシキの開発コンセプト「未来のくるま」―熱線カット高屈コート剤のご紹介―

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以前、開発コンセプト「未来のくるま」の記事をご紹介致しました。
その記事では、xEV車の課題の一つに「発熱」があり、それをどのようにコントロールしていくかがカギとなること、さらにその中で今回ご紹介する熱線カットコート剤についても言及させていただいておりました。
熱線カット高屈コート剤が私たちの生活にどのように役立つのか、その特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。

熱線カット高屈コート剤とは?

xEVと言われる電動化された「くるま」は内燃機関系エンジン車と比較すると、構成する多くの部品からより多くの発熱があると言われています。
夏場xEVは内側(バッテリーやモーターコンバーター等)からも外側(太陽光線におる照射)からも熱にさらされ、優れた放熱機構を持っていてもうまく放熱できなくなることが危惧されます。
また車輛の居住空間においても、熱線を防がないとエアコンの効きが悪くエネルギー効率が悪くなります。
逆に冬場室内の暖房の熱も室内から屋外へ逃げるのを防がないと、暖房効率が上がり同様にエネルギー効率が悪くなります。
このことは車輛だけでなく住宅の窓ガラスでも同じことが言えます。
「Q値」という数値があります。これは「熱損失係数」と呼ばれるものの略で、窓・床・外壁天井・屋根から、どれだけの熱が室内から外に逃げていくのかを数値化したものです。「Q値」は値が小さければ小さいほど、その損失が少ないことを表しておりますが、その中でも特に窓ガラスからの熱損失が最も大きく、「Q値」を大きくしてしまう主な要因になっています。各ハウスメーカーでは樹脂サッシや二重窓の構造とすることで熱損失を極力抑えている現状です。
車輛にしましても、住宅にしましても、トクシキの熱線カット高屈コート剤を含有する膜を内側に形成させることで、夏場は太陽光や外気からの熱をカットし、冬場は室内の暖気を外に逃がしにくくするため、「Q値」が上がり、エネルギー効率が良くなることが期待できます。
トクシキの熱線カット高屈コート剤は可視光領域における透過率が高いのが特徴です。フィラー種によってUV(紫外線)カット+熱線カットのタイプもございます。
また、今後自動運転化が進むと車輛のウィンドウガラス(フロント、サイド、リア)の意味が変わってくるかもしれません。運転するための窓ではなく、景色を眺めながら操作をするタッチパネルとしての役割となることも考えられます。そのような時、高屈折特性がお役に立てるのではないかと考えております。
Heat_raycut_high_bending_coating_agent

熱線カット高屈コート剤の活用用途とラインナップ

活用用途:

光学材料系コート剤など

ラインナップ:

製品名 顔料種 顔料分(%) 溶剤組成 平均粒形
AUP-4024 金属酸化物フィラー混合物 30 PGME/PGMEA 80~180
AUP-4026 30 100~200
AUP-4037 30 70~170

機能性コーティング剤 熱線カット高屈コート剤(開発品)



まとめ

  • トクシキの熱線カット高屈コート剤は長波長側の熱線をカットし、且つ可視光領域における透過率が高い特徴があります。
  • さらに光硬化性樹脂に対するフィラー比率が高いため、高い屈折率が期待できます。
  • フィラー種を混合することで、紫外領域~の透過率のコントロールが可能です。
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