
この記事ではUVカチオン/アニオン/フロンタル重合向けエポキシ/オキセタン/ビニルエーテル媒体各種機能性フィラー分散液の特徴、活用用途をご紹介いたします。
UVカチオン/アニオン/フロンタル重合向けエポキシ/オキセタン/ビニルエーテル媒体各種機能性フィラー分散液(開発品)とは?
電気・電子用途の接着剤や封止剤などにはエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂がよく使用されておりますが、その大分部が熱による硬化であり、そのことが用途の幅が広がりにくい要因にもなっています。エポキシ樹脂は熱硬化反応以外にカチオンUV硬化による重合が古くから行われています。昨今ではアニオンUV硬化やフロンタルUV硬化による重合も優秀な光塩基発生剤が開発されたことなどにより実用化されてきております。また、オキセタンはカチオンUV硬化により生成する酸による開環重合により合成できます。
カチオン/アニオン/フロンタル重合は熱硬化と比べて硬化が早くかつ同等の物性を得ることができます。また、ラジカル重合のように酸素阻害を受けない・収縮率が小さいなどのメリットがあります。また、厚膜の深部まで硬化させることが可能です。
トクシキでは様々な硬化システムや素材を組み合わせることによりこれまで課題があり、幅が広がらなかった用途への対応を志向いたしました。
すなわち、お客様のご要望に応じてラジカル重合だけではなく、カチオン/アニオン/フロンタル重合などから硬化システム選択、さらにエポキシ/オキセタン/ビニルエーテルから媒体を選択をいただき、そこへ各種機能性フィラーを均一に分散させることが出来ます。それが酸素阻害や硬化時の収縮性、厚膜の深部まで硬化させる必要性、基材との密着性など様々な問題の解決策になると考えます。
UVカチオン/アニオン/フロンタル重合向けエポキシ/オキセタン/ビニルエーテル媒体各種機能性フィラー分散液の活用用途とラインナップ
活用用途:
各種機能性接着剤、シール剤、封止材、絶縁材、光造形3Dプリンタ材料、ナノインプリント材料、プリンテッド(プリンタブル)エレクトロニクス材料、MEMS材料、電子(基板、部品)材料等ラインナップ:
<事例1>製品名 | 顔料・フィラー | 顔料分(%) | 固形分(%) | 媒体 |
---|---|---|---|---|
ACBC-0001 | カーボンブラック | 20 | 100 | エポキシ(液状・脂環式) |
OXBC-0001 | カーボンブラック | 20 | 100 | オキセタン |
VEBC-0001 | カーボンブラック | 20 | 100 | ビニルエーテル |
<事例2>
製品名 | 顔料・フィラー | 顔料分(%) | 固形分(%) | 媒体 |
---|---|---|---|---|
OXSS-0001 | 球状シリカ | 40 | 100 | オキセタン |
VESS-0001 | 球状シリカ | 40 | 100 | ビニルエーテル |

左:混合のみ→沈降・堆積(底部の厚み) 右:分散あり→沈降無し・堆積無し
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