
木工塗料の新たな革新として注目される「木工塗料用超耐候フィラー分散液」は、針状結晶の透明酸化鉄を用いた高性能な分散液です。記事ではその特徴や種類、活用用途について詳しくご紹介します。
木工塗料用超耐候フィラー分散液 (開発品)とは?
木工塗料用超耐候フィラー分散液は、針状結晶の透明酸化鉄を使用しており、これを100nm以下に分散しています。その結果、木目を生かした透明塗料の製造が可能となり、木材の自然な美しさを最大限に引き出すことができます。
本製品には隠ぺい効果を持たないにもかかわらず、ディープ紫外線を含むUV-A全域(315~400nm)をカットする効果があります。これにより、木材の劣化を防ぎ、木工製品の寿命を延ばすことができます。高耐候性かつ長期耐候性を備えているため、屋外での使用にも十分耐えることができます。
溶媒には酢酸ブチルが使用されており、木工塗料向けには非常に汎用性が高いと言えます。様々な木工製品への適用が容易で、使い勝手の良さが特徴です。
また塗料化後の貯蔵安定性に悪影響を及ぼす不純物が非常に少ない顔料を使用しているため、長期間にわたり塗料品質を維持することが可能です。
以上の特徴を持つ「超耐候木工用透明酸化鉄分散液」は、木工用塗料の新たな選択肢として非常に有望です。木材の美しさを保ちつつ、高い耐候性を求める方には最適な製品と言えるでしょう。
木工塗料用超耐候フィラー分散液の活用用途と種類
想定用途
屋外の木製製品、家具、樹脂基材、建材等の変色防止や耐候性up など
ラインナップ
製品名 | 顔料種 | 顔料分(%) | 溶媒種 | 粘度(mPa・s/25℃) | 平均粒径(nm) |
---|---|---|---|---|---|
A256FOY | 黄色透明酸化鉄 | 40.0 | 酢酸ブチル | 10~50 | 60~80 |
A257FOR | 赤色透明酸化鉄 | 40.0 | 酢酸ブチル | 10~50 | 60~80 |

まとめ
トクシキでは「木工塗料用超耐候フィラー分散液」を開発いたしました。その特徴は- ディープ紫外線を含むUV-A全域(315~400nm)をカットします。
- 微小針状結晶の酸化鉄を使用しているため、高い透明性を発揮します。
- 塗料化後の貯蔵安定性に悪影響のある不純物が非常に少ない顔料を使用しています。
- 各種塗料に組み込みやすい汎用性の高い酢酸ブチルに分散しています。