樹脂の特徴

シリコーン変性しているので剥がれない

当社ではアクリル樹脂、ウレタン樹脂及びウレタンアクリレートの合成が可能です。アクリル樹脂は分子量、Tgを変える事でゴムのような柔らかいものから、アクリル板のような硬いものまでの設計が可能です。シリコーン成分のグラフト化や、分子量分布の幅を単分散に近いものにする技術も保有しております。
1)アクリル樹脂合成例
・左図はアクリル樹脂にラダーシリコーン(梯子型構造ポリシロキサン)を組み込んだ樹脂です。シリコーン部位がアクリル主鎖と化学結合しているため、シリコーン成分が脱落せず持続性が向上します。
・リビングラジカル重合(ATRP法)により、下図のような分子量分布の制御されたアクリル樹脂の合成が出来ます。
- 塗料、インキ用樹脂として用いた場合に均一な分散が可能
- 材料の低粘度化が可能などのメリットがあります。

(Mw:24870、Mw/Mn:1.15)
30%溶液粘度:420mPa・s/25
(Mw:22807、Mw/Mn:1.67)
30%溶液粘度:790mPa・s/25
2)ウレタンアクリレート合成
ウレタンアクリレートはポリオール、イソシアネート、アクリレート部を選択する事で成型加工用途のような弾性に優れたものからハードコート剤のような硬さに優れたものまで多彩な特性を付与することが出来ます。
