今回は少量の添加量で導電性が付与できる導電性カーボンを分散加工した分散液についてご紹介いたします。
導電性カーボン分散液とは
導電性カーボンとはそもそも何か?
一般に導電性カーボンとは少量の添加量で導電性を付与できるカーボンブラックを呼びます。代表的なものにケッチェンブラック、アセチレンブラックなどがあります。カーボンブラック以外にもCNT(カーボンナノチューブ)など幅広い素材が使用されています。
元々カーボンブラックの構造体の周りには電子があり、それが移動することにより導電するわけですが、導電性カーボンと呼ばれているものは、構造体の表面に不純物が少なく、構造体の表面積が大きく、高ストラクチャーであることから、基材の中で導電回路が形成しやすいという特徴を持っています。
導電性カーボン分散液の特徴
上記の導電性カーボンを均一的に且つ安定的に分散加工したものがトクシキの導電性カーボン分散液です。特徴1.多くの樹脂溶液に相溶しやすい
トクシキの導電性カーボン分散液は樹脂を使用せず、分散剤/溶媒でカーボン顔料を分散させています。そのためウレタン、アクリル、フッ素、ポリエステルなどの各樹脂溶液や各種溶剤などと幅広い相溶性を持ちます。特徴2.保存安定性、作業性に優れている
微粒子分散されているため、粒子が均一であり、保存安定性にも優れています。粘度が低いため作業性にも優れます。また塗工した際、表面の平滑性に優れるという特徴があります。導電性カーボン分散液の活用用途
一般的な用途
導電性カーボン分散液の利用用途は静電気防止材、導電性材料などに利用されます。〇静電気防止材
電子部品包装材料
燃料タンク
コピー機の除電ロール
〇導電性材料
プリント基板
導電、電磁波シールド
導電性プライマー
導電テープ、導電フィルム
トクシキの導電性カーボンの活用用途
トクシキの導電性カーボン分散液は導電性テープ、フィルムの分野に適用されています。<よく読まれてます>
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まとめ
〇導電性カーボン分散液はそれらを使用した成型体または塗工対象物に導電性を付与させることができます。〇各樹脂溶液や各種溶剤などと幅広い相溶性を持ちます。
〇微粒子分散されているため、粒子が均一であり、保存安定性にも優れています。粘度が低いため作業性にも優れます。また、塗工した際の表面の平滑性に優れます。