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近赤外透過ブラック分散液とは?特徴や種類、活用用途を解説

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トクシキの近赤外透過ブラック分散液はいくつかの特長を持った興味深い素材です。今後いろいろな分野で用途が広がると考えられます。
この記事では、近赤外透過ブラック分散液の特徴や種類、今後期待される活用用途について紹介します。

近赤外透過ブラック分散液とは?

近赤外線は赤色の可視光線に近い波長を持つヒトの目では見ることができない光(電磁波)です。暗視用などに使われる赤外線カメラやスマートデバイスなどについている赤外線通信、TVやエアコンなどの家電用のリモコンなどセンシング技術に応用されています。
トクシキの近赤外透過ブラック分散液は、黒色である特長と近赤外領域の光を透過する特長の2つを持つ顔料を微粒子化した分散液です。したがって、下地の隠蔽や遮光性の機能を持ちながら近赤外領域の光をセンシングすることが可能です。
また、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エステル樹脂などの樹脂や各種溶剤または水との相溶性があることも特長の一つです。

近赤外透過ブラック分散液の特徴


IR 50%:近赤外透過ブラック分散液 顔料濃度50%(塗膜中)
CB 50%: 一般的なカーボンブラック分散液 顔料濃度50%(塗膜中)

可視光の波長領域は360nm-750nmで、750nmより長波長側を近赤外線と呼びます。
グラフをご覧いただくとわかるように一般的なカーボンブラック分散液を塗布した膜ではどの領域においても透過していませんが、近赤外透過ブラック分散液を塗布した膜は650nm付近から立ち上がり、750nmより長波長側でピークを迎えており、ピークでは90%近くまで透過していることが分かります。
黒色の分散体でありながら近赤外領域の光(電磁波)を透過する特長から、様々なセンシング機器への新たな意匠性や波長による透過の選択性など多くの用途への応用が期待されます。

近赤外透過ブラック分散液の活用用途とラインナップ

近赤外透過ブラック分散液の活用用途は、電子材料向け黒色塗料またはインク、黒色レジスト、IR用センサーなどに最適です。

まとめ


機能性分散液

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