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低ヘイズと高濃度化を両立。高屈折率設計に応えるチタン酸バリウム分散液を開発

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高屈折率フィラーを用いた光学材料では、より高い屈折率を実現するためにフィラーを高濃度で配合したい一方、濃度を上げるほどヘイズや白濁が発生しやすくなるという課題がありました。株式会社トクシキはこの課題に対し、粗大粒子を大幅に低減する分散設計により、低ヘイズ高濃度チタン酸バリウム分散液の開発を進めています。厚膜形成時でも透明性を維持しやすく、高屈折率設計の自由度向上に貢献する材料として期待されています。

高屈折率化と透明性の両立が求められる光学材料分野

光学材料分野では、より高い屈折率を実現するために、高屈折率フィラーを高濃度で配合したいというニーズがあります。特に光学コーティング材や接着剤、ディスプレイ周辺材料などでは、高屈折率化と透明性の両立が重要なテーマとなっています。
しかし実際には、フィラー濃度を上げるほどヘイズが高くなりやすく、白っぽさや曇りが生じやすくなります。さらに厚膜になるほどその傾向は強まり、狙った光学特性を得たくても外観や透明性が制約になるケースが少なくありません。高屈折率化を進めたい一方で、透明性や塗膜品質を維持することが大きな課題となっていました。

粗大粒子を抑えた分散設計で低ヘイズ化を追求

トクシキでは、この課題に対して分散液の粒度分布に着目しました。今回の開発で重視したのは、単に平均粒径を小さくすることだけではなく、ヘイズ悪化の要因となる粗大粒子を大幅に低減することです。粗い粒子が残ると、塗膜中で光散乱を起こしやすくなり、特に厚膜では透明性の低下が目立ちやすくなります。そのため、粒度分布をよりシャープに整え、粗大粒子を抑え込むことが重要になります。
今回の開発品では、この粗大粒子低減により、厚膜形成時でも低ヘイズを実現しやすい設計を目指しています。これにより、高屈折率フィラーであるチタン酸バリウムの性能を活かしながら、透明性と光学特性の両立を図ることが可能になります。つまり本開発品の特長は、単に高濃度な分散液というだけでなく、高濃度でありながら低ヘイズ化を追求し、高屈折率設計の自由度を広げられる点にあります。

高濃度化によって広がる設計自由度

また、本開発品は顔料分を高めた設計となっており、より多くのフィラーを設計に取り込みやすくなる点も特長です。高濃度化により、使用時に屈折率設計の幅を広げやすくなるため、光学材料の性能向上に寄与することが期待されます。
一方で、分散液は濃度を上げるほど一般的に扱いにくくなりがちです。そこでトクシキでは、低ヘイズ化だけでなく、流動性や実用性にも配慮した設計を進めています。高濃度化と取り扱いやすさのバランスを意識した提案により、実際の材料設計に活用しやすい分散液を目指しています。

光学コーティングや接着剤などへの展開に期待

このような特長から、今後の展開先としては、光学コーティング材、光学接着剤、ディスプレイ関連材料など、透明性と高屈折率の両立が求められる分野が想定されます。特に厚膜での透明性確保が課題となる用途では、従来よりも設計しやすい分散液として提案可能です。 また、視野角依存の白っぽさや外観ムラを抑えたい用途においても、粗大粒子低減による低ヘイズ化は有効と考えられます。高屈折率化だけでなく、膜品質の観点からも新たな選択肢となることが期待されます。

光学材料設計の可能性を広げる新提案

トクシキでは今後、本開発品を高屈折率フィラー分散液の新たな提案として展開していく方針です。粗大粒子低減による低ヘイズ化と高濃度化を両立した本開発品は、光学材料設計の可能性を広げる選択肢として注目されます。

低ヘイズ高濃度チタン酸バリウム分散液(開発品)の活用用途と種類

想定用途

光学接着剤、ディスプレイ関連材料、マイクロレンズ関連材料、カメラ・イメージセンサー周辺部材、AR/VR・HUDなど次世代光学デバイス、光学フィルム・高機能透明樹脂への添加用途など

ラインナップ

製品名 フィラー種 顔料分(%) 溶剤組成 理論固形分(%) 粘度(mPa・s) 粒径(平均nm) 粒径(D90nm) 理論屈折率
Z004BT チタン酸バリウム 50.0 PGME 55.0 10~50 30~50 <80 2.11
既存グレード チタン酸バリウム 40.0 PGME 46.0 1~20 30~50 <100 2.00



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まとめ

トクシキでは「低ヘイズ高濃度チタン酸バリウム分散液」を開発いたしました。その特徴は

  • 粗大粒子を大幅に低減したことで、厚膜形成でも低ヘイズを実現。
  • 高屈折率フィラーの性能をそのまま活かし、光学性能と膜設計自由度を両立できます。
  • 高濃度でも流動性が確保できるように溶解性・相溶性に優れた分散剤を使用しています。


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