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ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介!!

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トクシキではこれまで様々な紫外線カット分散液やコート剤をご紹介してまいりましたが、それは主に紫外線領域の波長のみをカットするものでした。今回ブルーライト領域と言われる比較的短い波長の可視光領域の部分までカットできる「ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)」を開発いたしました。
この記事では「ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)」の特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。

ブルーライトカット分散液(溶剤系)とは?

ブルーライトは約380nmから約500nmの波長領域の光(可視光)を指し自然光に含まれていますが、特にスマートフォン、タブレット、コンピューターなどのデジタルデバイスや、LED照明などから強く発せられます。長時間ブルーライトを浴びると特に眼精疲労やドライアイなどの症状が引き起こされることがあります。その他、眠りのホルモンであるメラトニンの分泌を抑制することが知られています。そのため寝る直前にスマートフォンやタブレットを使用すると睡眠の質が落ちると言われています。
また一部の食品や医薬品はブルーライト領域~紫外線領域の電磁波(光)による酸化反応によって不快な風味や匂いを発生させる、または変質させてしまう恐れがあります。例えば夏場によく飲まれる生ビールのガラスびんが褐色の物を用いているのはこれらの波長領域の光線の影響を軽減させ新鮮でフレッシュな味わいを長続きさせる為だと言えます。
ブルーライトカット分散液(溶剤系)

トクシキでは上記の問題に対応した「ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)」を開発いたしました。
本製品の一つ目の特徴としては、従来より透明性が高く紫外線領域からブルーライト領域まで幅広くカットが出来る点です。「ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)」を20%入れた塗膜(厚み125μm)の場合は波長450nm付近まで透過率10%以下に抑えられます。
この特徴を活用してゴーグルやサングラス、デジタルデバイス用のフィルムなどへの展開をはじめ、PETボトルの外側のシュリンクフィルム用への展開が期待できます。これまでPETボトル等のプラスチック瓶での提供が難しかった食品や医薬品が透明で中身が見える形で提供できるようになるのではないかと期待しております。
二つ目の特徴としてアクリル樹脂やウレタン樹脂、エポキシ樹脂など幅広い樹脂系のコート剤に容易に相溶する点です。従来の紫外線吸収剤は硬い固形物であるためコート剤になかなか相溶させることが難かったと考えられますが、この分散液は相溶させることが容易で加工性の向上が期待できます。
ブルーライトカット分散液 透過率

ブルーライトカット分散液(溶剤系)の活用用途と種類

活用用途

ゴーグルやサングラス、デジタルデバイス用のフィルム、遮光用ボトルなど

ラインナップ

製品名 顔料種 顔料分(%) 溶剤組成 粘度(mPa・s/25℃) 平均粒径(nm)
9993BLC 無機金属酸化物 5.0 Propylene glycol monomethylether 1~10 50~100


ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)のご紹介ページ


まとめ

トクシキは紫外線領域からブルーライト領域まで幅広くカットが出来るブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)を開発いたしました。
  • 透明性が高く、紫外線領域からブルーライト領域まで幅広くカットが出来ます。
  • 幅広い樹脂系のコート剤に容易に相溶し、加工性に優れます。

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