
トクシキでは従来のチタン系黒色顔料分散液が抱えていた課題を克服した分散液を開発いたしました。チタン系の特長である電気絶縁性をそのままにカーボンブラック以上の黒さを実現しました。この記事では、「チタン系黒色顔料分散液」の特徴や種類、活用用途についてご紹介します。
チタン系黒色顔料分散液とは?
チタン系黒色顔料には電気絶縁性が高く、さらに顔料の濃度や熱の影響を受けにくいという特徴があります。一般的なカーボンブラックと比較してチタン系黒色顔料は安定的に表面抵抗値が高く出ます。しかし従来のチタン系黒色顔料はカーボンブラックと比較して光学濃度(O.D値)、隠蔽性に課題がありました。
新開発のチタン系黒色顔料分散液は、上記の問題を解決しました。高い電気絶縁性を持ちながらカーボンブラック以上の光学濃度(O.D.値)を実現しています。
図.「顔料濃度に対するO.D値」をご覧いただくと分かるように、新開発チタン系黒色顔料分散液A118TBはカーボンブラック分散液8856BLACKより安定して優れたO.D値を示しています。
また、図.「顔料濃度に対する表面抵抗値」をご覧いただくとカーボンブラック分散液が顔料濃度に比例して表面抵抗値が下がっていくのに対してチタン系黒色顔料分散液には変化が見られません。
非水系分散体として利用可能で、A118 TBは優れたフィラー純度により強い黒色と耐久性を提供します。主な用途は電子材料用黒色塗料や基板配線の隠蔽にあり、特に基板配線の隠蔽用途では従来必要だった二層構造の工程をコストが削減できる一層成形化が期待できます。
※黒さはO.D値に基づいたものです。
チタン系黒色顔料分散液の活用用途と種類
想定用途
電子材料向け黒色塗料/インク、電子基板配線の目隠し用途などとして
ラインナップ
製品名 | 顔料種 | 顔料分(%) | 溶媒組成 | 粘度(mPa・s/25℃) | 平均粒径(nm) |
---|---|---|---|---|---|
A118 TB | チタン系黒色顔料 | 20.0 | PGMEA | 2.0 ~ 4.0 | 60 ~90 |
9516 TB(従来品) | チタン系黒色顔料 | 20.0 | PGMEA | 2.0 ~ 3.5 | 60 ~ 90 |
9517 TB(従来品) | チタン系黒色顔料 | 20.0 | 水 | 1.5 ~ 3.0 | 80 ~ 120 |
まとめ
トクシキでは「チタン系黒色顔料分散液」に新たなラインナップ(A118 TB)を加えました。- 黒色で高い絶縁性を持ちます。
- 従来製品の絶縁性を保ちつつ、カーボンブラックと同等以上のO.D.値を持ちます。
- フィラー純度が高いため、より黒く、より耐性の高い塗膜が期待出来ます。