
今回の記事では「UV硬化型黒色反射防止コート剤(開発品)」の特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。
UV硬化型黒色反射防止コート剤(開発品)とは?
黒色反射防止機能は光学機器用や暗室の壁用、遮光用やほこりの検出用など様々な用途に用いられています。そのため世の中には様々な反射防止用の部材があります。ほとんどはフィルムによって提供されているようです。貼り合わせる下地の形状が平面であればよいですが、複雑な形状の場合貼り合わせがかなり困難ではないかと想像できます。また、フィルムの厚みも一般的には200~500㎛はあると思いますので、仮に機器の中の狭い空間に貼り合わせる場合、空間がさらに狭くなってしまう懸念があります。今回ご紹介する「UV硬化型黒色反射防止コート剤(開発品)」を使えば、これまでの黒色反射防止フィルムでは実現が難しかったことを実現できるかもしれません。
その最大の「推し」ポイントは
- 黒色であるにもかかわらずUV硬化できる(UVは透過するが、可視光は遮光する)。
- 反射防止(映り込み防止)機能がある(特殊なフィラーで表面を乱反射させている)。
- 薄膜(10㎛)で塗布可能かつ隠蔽性(OD値が高い)がある(バックライトの透過も防ぐ)。
という点です。つまりフィルムではなくコート剤としてご提供が出来る為、これまで貼り合わせが困難であった形状の部材が「UV硬化型黒色反射防止コート剤(開発品)」を「塗布」、「UV硬化」で反射防止黒色部材に出来る可能性があることを意味しています。しかも「UV硬化型黒色反射防止コート剤(開発品)」は低温かつ短時間で塗膜形成が可能です。また隠蔽性や遮光性もあるため、反射防止だけではなく、黒色の隠蔽膜としても活用できます。

UV硬化型黒色反射防止コート剤(開発品)の活用用途と種類
活用用途:
光学表示系額縁防眩剤・配線隠蔽剤/保護用途・意匠性用途ラインナップ:
製品名 | 顔料種 | 顔料分(%) | 溶剤組成 | 粘度(mPa・s/25℃) |
---|---|---|---|---|
AUP-2550BKAG | シリカ+特殊CB+無機顔料 | 6.7 | プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/酢酸ブチル/メチルエチルケトン | 1~20 |
まとめ
トクシキのUV硬化型黒色反射防止コート剤は以下の特長があります。- 黒色であるにもかかわらずUV硬化できる(UVは透過するが、可視光は遮光する)。
- 反射防止(映り込み防止)機能がある(特殊なフィラーで表面を乱反射させている)。
- 薄膜(10㎛)で塗布可能かつ隠蔽性(OD値が高い)がある(バックライトの透過も防ぐ)。