この度トクシキでは常温速乾の無機系の超親水コート剤を開発いたしました。今回のメディア記事では薄膜超親水コート剤の特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。
薄膜超親水コート剤(開発品)とは?
工業用途で表面コーティングを行う場合、一般的には3つの硬化方式が思い浮かぶと思います。それは熱硬化とUV硬化、常温硬化です。それぞれ特徴(メリット・デメリット)がありますが、少なくとも熱硬化とUV硬化ではそれを行うための装置が必要となり、「お手軽塗工」というわけにはいきません。もちろんこの2つの方式は塗膜が強固になり耐久性が強いという大きな特長がありますが、もし「お手軽塗工」の常温硬化で透明で強い耐久性が発現したら魅力的ではないでしょうか?トクシキの薄膜超親水コート剤(開発品)を基材に塗布すると、水の接触角<5°の強固で透明な超親水膜が形成されるため、水垢、水の筋状の汚れ、ウォータースポットと呼ばれる汚れが付きにくくなります。
帯電防止効果もあるため、塵やほこりを寄せ付けにくくなります。また、超親水であるため曇りにくい性質も付与します。
薄膜超親水コート剤は塗布するだけで常温で即乾燥し、強靭な膜が形成されます。刷毛やウエスなどで塗布することが可能で、特別な機器を使用せずに簡単に強固な膜を形成させることができます。その秘密は、無機100%のフィラー分が表面に微細な凹凸を作り、水の表面張力を阻害し水の接触角<5°の超親水膜が形成されるからです。ガラスや石材、金属などに強い密着性を発揮します。
熱処理装置やUV照射機器などの特別な設備が不要ですので、工業用途だけでなく屋内外の様々なシーンで活用できます。
例えば窓ガラスや外壁、浴室の鏡など水垢や汚れ、曇りなどを嫌う場所に塗布することにより、長期間効果を発揮します。
さらに、この薄膜超親水コート剤とほかの機能性分散液を組み合わせることで、上記の機能に加えて別の機能を追加または機能を強化することが期待できます。今後これまでトクシキが紹介してまいりました機能性分散液と組み合わせた、「お手軽塗工」可能なコート剤をご紹介してまいります!
薄膜超親水コート剤(開発品)の活用用途と種類
活用用途:
各種基材への超親水コーティング(耐汚染、防曇など)、電子材料の防塵コーティング 等ラインナップ:
AUP-4100製品名 | 外観 | 粘度(mPa・s/25℃) | 塗料固形分 (%) | 主溶剤 |
---|---|---|---|---|
AUP – 4100 | 無色透明液体 | <5 (実測値0.9) | 2-3 | メタノール |
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まとめ
トクシキの薄膜超親水コート剤(開発品)は常温速乾、無機コート剤であるため以下の特長を持ちます。- 耐候性、耐久性が良好です。
- 超親水の塗膜を形成するため、防汚性、防曇性を発現します。
- 帯電防止性を持つため、塵やほこりを寄せ付けにくい機能を発現します。