
今回は酸化ジルコニウムを用いた高屈折率コート剤の特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。
酸化ジルコニウム高屈折率コート剤(開発品)とは?
酸化ジルコニウムは別名ジルコニアとも呼ばれ、宝飾品業界では透明性が高く屈折率がダイヤモンドに近いことから模造ダイヤモンドとも呼ばれています。工業的には強靭性と耐熱性、耐薬品性に優れたセラミックスとして知られています。さらに酸化ジルコニウムは高屈折率材料の一つでもあります。酸化チタンの屈折率に及ばないものの、酸化チタンと比較して透明性が高いため、透明性が求められる薄膜コーティングによく用いられます。
トクシキではこの酸化ジルコニウムを用いた高屈折率コート剤を開発しました。優れた高屈折率性をもつ通常タイプに加え、UV領域の波長をカットするUVカットタイプをご用意しております。高濃度でありながら低粘度なので作業性に優れます。
さらに添加する樹脂や金属酸化物などのフィラーの種類によって前述のUVカットの性質以外に例えば硬度を上げるなどカスタマイズも可能です。
酸化ジルコニウム高屈折率コート剤(開発品)の活用用途とラインナップ
活用用途: 光学材料系コート剤ラインナップ:
製品名 | フィラー種; | 樹脂屈折率 | タイプ |
---|---|---|---|
AUP-4000 | 微粒化ZrO2 | 1.62 | 通常タイプ |
AUP-4001 | 微粒化ZrO2 | 1.64 | 通常タイプ |
AUP-4012 | 金属酸化物フィラー混合物 | 1.64 | UVカットタイプ(透過率重視) |
AUP-4013 | 金属酸化物フィラー混合物 | 1.64 | UVカットタイプ(UVカット率重視) |


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機能性コーティング剤 酸化ジルコニウム高屈折率コート剤(開発品)
まとめ
- トクシキでは酸化ジルコニウムを用いた高屈折率コート剤を開発しました。優れた高屈折率性と透明性をもつ通常タイプに加え、UV領域の波長をカットするUVカットタイプをご用意しております。
- トクシキの酸化ジルコニウム高屈折率コート剤は高濃度でありながら低粘度なので作業性に優れます。
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トクシキの酸化ジルコニウムを用いた高屈折率コート剤は、添加する樹脂や金属酸化物などのフィラーの種類によって様々な特性を付与することが出来ます。