
あらためて防曇(超親水)コート剤の概要と溶剤系熱硬化型との違いや特徴、防曇(超親水)コート剤のラインナップなどをご紹介いたします。
水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤とは?
防曇つまり曇りを防ぐ機能を発揮させるためには、一般的に表面状態を水との接触角が低くする必要があります。接触角40度未満のものを親水、その中でも特に接触角が10°以下になるものを超親水と呼びます。水との接触角が低くければ、水は表面に拡散し曇りは発生しません。コーティングすることで水との接触角を低減させ、曇りを発生させにくくするコート剤を防曇(超親水)コート剤と呼びます。
今回トクシキで開発した水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤は水溶解タイプのため非危険物です。溶剤系と比較すると安全性の点で作業だけでなく保管や運搬上取り扱いやすい商品となっております。また、密着性がよく薄膜タイプなので水特有の課題である乾燥工程が比較的短時間でUV(紫外線)硬化が可能です。
また、防曇機能に加えてお客様のご要望に応じて種々の機能を追加するなどカスタマイズが可能です。


上の実験では、ガラス板に水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤を塗布し、50℃のお湯を入れたコップの上部をそのガラス板でふたしました。コート剤を塗布していない部分はすぐに曇りますが、塗布されている部分は曇っていないことがよくわかります。
防曇コート剤全ラインナップ
製品名 | 接触角 | 主溶剤 | 硬度 | 特長 |
---|---|---|---|---|
UVTKA-561 | <10゜ | 水/ジエチレングリコールモノブチルエーテル | H | 水系UV硬化型コート剤 |
AR-9002 | <5゜ | PGME/MEK/MIBK | F | 溶剤系熱硬化型コート剤(弱自己修復) |
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まとめ
- 水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤は水溶解タイプのため非危険物ですので取り扱いやすい商品となっております。
- 水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤は密着性がよく薄膜タイプなので乾燥工程が比較的短時間でUV(紫外線)硬化が可能です。
- 水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤は防曇機能に加えてお客様のご要望に応じて種々の機能を追加するなどカスタマイズが可能です。