HOME│樹脂合成ができる分散加工メーカー 株式会社トクシキ

UV硬化型高遮蔽ブラックコート剤(開発品)とは?特徴や種類、活用用途についてご紹介

HOME > メディア > 技術情報 > 配合技術 > UV硬化型高遮蔽ブラックコート剤(開発品)とは?特徴や種類、活用用途についてご紹介
    • LINEで送る
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
隠蔽性のある黒色のコート剤を硬化させる場合、熱硬化または自然硬化させるのが一般的でした。
おそらくUV硬化という選択肢は排除されてきたのではないかと考えられます。なぜなら隠蔽性が高いカーボンブラックは可視光だけでなく紫外線を通さなかったからです。
有機系顔料等の混色で黒色を出す方法もありましたが、遮蔽性が高くできないという問題がありました。
今回トクシキではこれまでにない高い隠蔽性を持ちながらUVで硬化するブラック(黒色)のコート剤、題してUV硬化型高遮蔽ブラックコート剤の特徴や種類、活用用途についてご紹介いたします。

UV硬化型高遮蔽ブラックコート剤(開発品)とは?

一般的に塗料やコート剤を塗布する場合、UV硬化型の加工方法にはいくつかのメリットがあると言われています。
  1. 塗膜の成型が簡単かつ速い
  2. 乾燥処理が簡単で熱硬化と比較すると電力消費が少なくて済む
  3. 熱に弱い基材でも加工できる
  4. 精密な形状や模様に対応できる

等が挙げられます。
しかし、これまではUV硬化が可能なコート剤には制約がありました。一言でいえば特定波長のUVが硬化させる塗膜を透過できるかできないかです。透明なコート剤や比較的光を通しやすい薄い色はこれまでもUV硬化による加工が可能であったと考えられますが、隠蔽性の高い特に黒色(ブラック)のコート剤や塗料は熱硬化や自然硬化による加工または、コート剤という選択をせずカラーコンパウンドなどを用いた成型をせざるを得なかったのではないかと考えられます。
トクシキでは薄膜(~10μm)で高い隠蔽性(OD値3.0~)を持ちながらUV硬化型のUV硬化型高遮蔽ブラックコート剤を開発いたしました。
このコート剤は
  1. UV硬化コート剤のため、塗膜の成型が簡単かつ速い(乾燥80℃×3分、紫外線硬化数秒)
  2. 通常のコート剤同様、混合する添加剤等でハードコート+αの特性を付与可能
  3. 一般的な開始剤で硬化可能+樹脂は比較的汎用タイプのものを使用
  4. 薄膜(~10μm)かつ高遮蔽が可能(膜厚6μmでも、1m2あたり約0.3kg、使用料低減可能)
  5. 電気絶縁性にも優れる為、基板や電子部品の精密な模様や形状に対応できることが期待できる

などの特長があげられます。
UV硬化型高遮蔽ブラックコート剤

UV硬化型高遮蔽ブラックコート剤(開発品)の活用用途と種類

活用用途:

プリント基板や電子部品、耐熱性が低い基材のブラック(黒色)コーティング 等

ラインナップ:

AUP-2500BK
製品名 顔料種 顔料分(%) 溶剤組成 粘度(mPa・s/25℃)
AUP-2500BK 無機顔料 10 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/酢酸ブチル/メチルエチルケトン 1~10


<よく読まれてます>
水系UV硬化型防曇(超親水)コート剤(開発品)[製品紹介ページ]
酸化ジルコニウム高屈折率コート剤(開発品)[製品紹介ページ]
防曇コート剤[製品紹介ページ]
黒色AGコート剤[製品紹介ページ]
AG(アンチグレア)コート剤[製品紹介ページ]
機能性分散液[製品紹介ページ]
分散加工サービス[実験受託ページ]
抗ウィルスコート剤(防汚タイプ/マット)(開発品)とは?特徴や用途をご紹介いたします。[メディア記事]
ついに登場!高耐久タイプのUV硬化型防曇コート剤!!特徴、活用用途をご紹介[メディア記事]
LED UV硬化コート剤(防曇・親水)(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
酸化ジルコニウム高屈折率コート剤(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
防曇(超親水)コート剤とは?特徴や種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
高濃度カーボン分散液とは?特徴や種類、活用用途を解説[メディア記事]
近赤外透過ブラック分散液とは?特徴や種類、活用用途を解説[メディア記事]
UV(紫外線)透過ブラック分散液とは?特徴や種類、活用用途を解説[メディア記事]


UV硬化型高遮蔽ブラックコート剤(開発品)


まとめ

トクシキのUV硬化型高遮蔽ブラックコート剤は以下の特長があります。
  • UV硬化コート剤のため、塗膜の成型が簡単かつ速い(乾燥80℃×3分、紫外線硬化数秒)
  • 通常のコート剤同様、混合する添加剤等でハードコート+αの特性を付与可能
  • 一般的な開始剤で硬化可能+樹脂は比較的汎用タイプのものを使用
  • 薄膜(~10μm)かつ高遮蔽が可能(膜厚6μmでも、1m2あたり約0.3kg、使用料低減可能)
  • 電気絶縁性にも優れる為、基板や電子部品の精密な模様や形状に対応できることが期待できる
    • LINEで送る
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

お見積りをご希望の方、製品に関するお問い合わせは、以下メールフォームからお寄せください。

Copyright 2017® TOKUSHIKI CO.,Ltd All Rights Reserved.