塩ビレザー用ベースコート剤(強靭、帯電防止)(開発品)とは？特徴や種類、活用用途をご紹介！│樹脂合成ができる分散加工メーカー株式会社トクシキ

2023/12/26

配合技術

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トクシキでは長い間合成皮革用の素材、特に表面処理コーティング剤を提供してまいりました。最近では再び合成皮革が注目を集めています。この度トクシキはこれまでにない特長を備えた新しい表面処理コーティング剤、「塩ビレザー用ベースコート剤(強靭、帯電防止)」を開発しました。その特長や種類、活用用途について、以下にご紹介いたします。

塩ビレザー用ベースコート剤(強靭、帯電防止)とは？

近年、アニマルフリーおよびアニマルウェルフェアの概念が世界的に拡大し、特にヨーロッパを中心に広く受け入れられていま
す。最近では、有名な高級ファッションブランドも毛皮を一切使用せず、アニマルウェルフェアの立場を強調しています。この傾向はファッション業界にとどまらず、高級車においても本革に対する価値観が変化し、合成皮革(フェイクレザー)が内装材として採用されるようになりました。
合成皮革は天然皮革(本革)と比較して軽量である特長があり、電気自動車や低燃費車などの車体重量に敏感な需要に適しています。そのため、自動車業界では合成皮革が注目され、一部では塩ビレザーの使用が再び増えています。トクシキは長らく合成皮革用の表面コート剤を提供しており、そのノウハウを基に新しい素材を組み入れ、分散技術を活かして独自のベースコート剤を開発しました。
この新しいベースコート剤の特長は、合成皮革が通常天然皮革よりも強靭性に欠ける点を補強し、炭素系フィラーが強靭性を30%向上させています。また、帯電防止性能が高いため、静電気の帯電が抑制され、耐塵性が向上します。ベースコート剤としての性質から、様々な分散体を組み合わせることで、色、風合い、機能など多岐にわたる要素を付加できます。

塩ビレザー用ベースコート剤(強靭、帯電防止)の用途とラインナップ

活用用途：

合成皮革(フェイクレザー)用ベースコート剤

ラインナップ：

製品名	特性	顔料種	顔料分(%)	溶剤組成	理論固形分	粘度(mPa・s/25℃)
AUP-2380	強靭性、隠蔽性、導電性	炭素系	0.5	TL/MEK/IPA/PGMEA	10	100 ～ 200
AUP-2381低粘度タイプ/strong>	強靭性、隠蔽性、導電性	炭素系	0.25	TL/MEK/IPA/PGMEA	5	< 50