3つの機能を併せ持つ！UVカット自己修復塗料(熱硬化型)が登場!!特徴や種類、活用用途をご紹介!│樹脂合成ができる分散加工メーカー株式会社トクシキ

2024/04/23

配合技術

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トクシキではこれまでご愛顧いただいている自己修復コート剤に新たに防汚機能、紫外線カット機能を加えた「3つの機能を併せ持つ！UVカット自己修復塗料(熱硬化型)」を開発しました。この記事では「3つの機能を併せ持つ！UVカット自己修復塗料(熱硬化型)」の特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。

UVカット自己修復塗料(熱硬化型)とは？

　自己修復機能は、ディスプレイやタッチパネル、ソーラーセルなどの表面に傷がついて機能が低下するのを防ぎます。防汚機能は表面に水や油などの液体が付着しにくくします。そして、紫外線カット機能は、肌や紙の健康や美容にも悪影響を与える紫外線を遮ります。トクシキオリジナル製品である防汚機能付き自己修復コート剤に、微分散で透明性を高くした紫外線カットフィラーを組みあわせることで基材の寿命を延ばしたり見た目をよくしたりする効果が期待できます。当社では自己修復機能、防汚機能、紫外線カット機能の3つの機能を併せ持つUVカット自己修復塗料(熱硬化型)を開発しました。
　この自己修復塗料を応用した自己修復フィルムは、硬度の高いハードコートフィルムと違ってディスプレイやタッチパネルの表面に貼るだけでなく、柔らかい基材のウェアラブル機器にも適用できます。ウェアラブル機器とは、人の体に着けて使う電子機器のことで、例えばスマートウォッチやフィットネスバンド、ヘッドマウントディスプレイなどがあります。これらの機器は、日常的に摩擦や衝撃にたえなければならないため、傷や汚れができやすく、その影響で機能や見た目が悪くな可能性があります。そこで、自己修復膜を貼ることで、ウェアラブル機器の品質や信頼性を高めることが出来ます。自己修復フィルムは、柔らかくて透明なので、ウェアラブル機器の形や色にあわせてフィットします。また汚染防止機能も併せ持ちますので、表面の汚れを防いで清潔に保つことができます。このように、自己修復フィルムは、ウェアラブル機器の性能や美しさを保つために役立ちます。
　ビニール傘は一般的に安くて使い捨てというイメージがありますが、皇室御用達を含む高級ビニール傘というカテゴリーが存在します。ビニール傘の最大の特徴は透明であることで、雨の日でも周りの景色や人影がはっきり見えるという利点があります。しかし透明であることは、紫外線に直接晒される、素材が無防備なので劣化しやすいなどの欠点も伴います。
　実際にその特性について説明したいと思います。耐擦傷性については下記の写真を見ていただければ一目瞭然です。

この3つのフィルムは、それぞれ左から易接着PETにAUP-2400(20μm塗布品)、AUP-2400(10μm塗布品)、未塗布品です。学振試験機で1kg×10往復の負荷を真鍮ブラシでかけます。

　未塗布品については傷がついているのがはっきりわかりますが、塗布品は傷が見えずらくなっています。

【学振試験後】

　クローズアップしてみると、傷が消えているのがよくわかります。
【学振試験後+24時間後(25℃)】

　熱硬化型紫外線カット自己修復コート剤

　一般的に太陽光に含まれる紫外線は波長が380nm未満のものを指すことが一般的ですが透明性重視の10μm塗布品でも320～380nmの波長についてかなり遮蔽できていることがわかります。もちろん、厚塗り(20μm)すれば、紫外線をほぼ遮蔽できる結果となっています。
　紫外線カット機能は、太陽光の紫外線をさえぎって、目や肌や髪への損傷を防止します。さらに、紫外線カット自己修復塗料をビニール傘に組み込むことで、ビニール傘特有の擦り傷のつきやすさや撥水効果による雨滴の付着を防ぐだけでなく、紫外線を適度に遮蔽する快適な日傘としても活用できる可能性があります。紫外線カット自己修復塗料は、ビニール傘以外にも、布製の傘や折り畳み傘などにも適応できます。そのほか日常品以外でも、テントやリュックなどのアウトドア用品やレジャー用品にも応用できる可能性があります。