チタン酸バリウム分散液(開発品)とは？特徴、種類、活用用途をご紹介│樹脂合成ができる分散加工メーカー株式会社トクシキ

2022/02/25

技術情報微粒子化技術

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チタン酸バリウムは高誘電率を持つことから積層セラミックコンデンサなどの誘電体材料として広く用いられていることで知られています。しかし高誘電率という特長の陰に隠れていますが、極めて高い屈折率を有しており、優秀な光学材料としての顔を持っています。
この記事ではチタン酸バリウム分散液の特徴や種類、活用用途について、光学材料としての側面にスポットを当ててご紹介いたします。

チタン酸バリウム分散液(開発品)とは？

チタン酸バリウム(BaTiO₃)は，極めて高い誘電率を持ち、積層セラミックコンデンサなどの誘電体材料として広く使われています。また同時に極めて高い屈折率を有しており優秀な光学材料としての顔を持っています。
もともとチタン酸バリウムは自然界には存在しない物質で人工的に合成され生成します。様々な方法で合成が可能となっており、合成方法によって特性も変わってきます。昨今ではスマートデバイス等の進化に伴った積層セラミックコンデンサの小型化や光学系材料としての透明性に対応した微細で均一なフィラーが求められ、ナノオーダーまで分散できる分散性の高いチタン酸バリウムが世の中に出て来ています。
高屈折率のフィラーの代表と言えば酸化チタンと酸化ジルコニウムですが、トクシキでは酸化チタンよりも透明性が高く酸化ジルコニウムよりも屈折率が高いことが期待できる高屈折材料向け分散液として、「チタン酸バリウム分散液」を開発しました。分散性の高い水熱法で製造されたチタン酸バリウムを採用しました。これをトクシキの微粒子化技術を用いて50～100nmに分散しております。高い透明性を発現するだけでなく高濃度でかつ粘度も低いため、樹脂や塗料、コート剤と併用するのに優れたハンドリング性を有します。
また、チタン酸バリウムの高い誘電率を活かした、高誘電率薄膜などへの活用も期待できます。前述の通り微粒子化して高い透明性を有しておりますので、透明な高誘電率材など特長ある部材となりえます。