この記事ではチタン酸バリウム分散液(溶剤系)(開発品)の特徴や種類、活用用途についてご紹介いたします。
チタン酸バリウム分散液(溶剤系)(開発品)とは?
以前のメディア記事で述べた通り、チタン酸バリウムは高誘電率を持つ特徴から産業的に高い利用価値を見出されていますが、同時に高い透明性と極めて高い屈折率を有しており、優秀な光学材料でもあります。他の代表的な高屈折率フィラー、例えば酸化チタンや酸化ジルコニウムと比較しても、酸化チタンよりも透明性が高く酸化ジルコニウムよりも屈折率が高いことが期待できます。今回ご紹介するチタン酸バリウム分散液の前回ご紹介した分散液との大きな違いは、溶剤系であるということです。低粘度な溶剤系のため、コート剤に組み込み易くハンドリング性に優れます。
また今回使用しているチタン酸バリウムは水熱法で製造されております。そのため1次粒子が非常に細かく形状がそろっており、分散体としての粒度分布も非常にシャープになっています。
屈折率については塗膜にした想定の換算値で1.7を超えます。また透過性についても可視光領域の波長はほぼ透過していることが確認できます。
チタン酸バリウム分散液の活用用途とラインナップ
活用用途:
光学系材料の樹脂、塗料、コート剤への添加ラインナップ:
製品名 | 顔料種 | 顔料分(%) | 溶剤組成 | 粘度(mPa・s/25℃) |
---|---|---|---|---|
9714BT | チタン酸 バリウム |
10 | Propylene glycol monomethylether | 1 ~ 10 |
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まとめ
- トクシキでは酸化チタンと比較して高い透明性と酸化ジルコニウムより高い屈折率が期待できるチタン酸バリウムを分散したチタン酸バリウム分散液(溶剤系)を開発しました。
- 水熱法で製造されたチタン酸バリウムを使用しているため、1次粒子が非常に細かく形状がそろっているため分散体としての粒度分布も非常にシャープになっています。
- トクシキのチタン酸バリウム分散液は高い透明性を有し、低粘度な溶剤系のため、コート剤に組み込み易くハンドリング性に優れます。