クリアブラウン分散液(遮光用)(開発品)とは？特徴や種類、活用用途をご紹介!!│樹脂合成ができる分散加工メーカー株式会社トクシキ

2023/10/24

微粒子化技術

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トクシキでは以前「ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)」をご紹介いたしました。さらに透明性と遮光性を改善した「クリアブラウン分散液(遮光用)」を開発いたしました。
この記事では「クリアブラウン分散液(遮光用)」の特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。

クリアブラウン分散液(遮光用)(開発品)とは？

明るい環境下で食品、医薬品、試薬などを放置すると、一部の食品、医薬品、試薬は紫外線領域からブルーライト領域までの光によって酸化反応によって品質の劣化や不快な風味、匂いの発生の恐れがあります。これを防ぐため、トクシキは「クリアブラウン分散液(遮光用)」という以下の特長を持つ革新的なソリューションを開発しました。

幅広い波長のカット：クリアブラウン分散液は、紫外線領域からブルーライト領域までの広い波長範囲の光を分散液の種類で選択的かつ効果的にカットできます。そのため保存容器のオーバーコート等に添加することによって容器内部の食品や医薬品の光による劣化を抑制して品質を維持する効果が期待できます。
薄膜での効果：通常の遮光容器はフィラー粒子が大きく粒子間の隙間から光が漏れてしまうため、遮光性維持のために不透明にしたりガラスやプラスチックを厚くしているため、透明性に難があります。また透明性を出すために薄膜にしようとすると粒子が表面から出てしまい外観の意匠性を悪くすることが予想できます。
しかし、クリアブラウン分散液はフィラーの粒子が十分に小い上に、樹脂に対して高濃度で配合可能なため薄膜で透明性を維持しつつも十分な光のカットができます。
樹脂との相溶性: クリアブラウン分散液はアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂など、幅広い樹脂系のコート剤と容易に相溶します。これにより、さまざまな用途に適用できます。

従来、遮光容器はガラス製またはプラスチック製であり、大量生産が必要でなければ高コストとされてきました。しかし、クリアブラウン分散液を使用することで、PETボトルなどのプラスチック容器に塗布またはシュリンクフィルムでカバーすることが可能となり、半ばオンデマンドで遮光性と透明性を両立させることができます。
さらに、この技術はゴーグルやヘルメットのシールドなど、強い太陽光やその照り返しを防ぐための用途やデジタルデバイス用のフィルムなど、幅広い分野に展開する可能性があります。光による劣化から保護するための手軽で新しいアプローチとして、「クリアブラウン分散液(遮光用)」に注目です。