HOME│樹脂合成ができる分散加工メーカー 株式会社トクシキ

呼吸をする分散液!ガス吸着フィラー分散液(開発品)とは?特徴や種類活用用途をご紹介!

HOME > メディア > 技術情報 > 微粒子化技術 > 呼吸をする分散液!ガス吸着フィラー分散液(開発品)とは?特徴や種類活用用途をご紹介!
    • LINEで送る
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
トクシキでは水蒸気をはじめとした一部のガスや水蒸気を吸排湿することが出来る「ガス吸着フィラー分散液(開発品)」を開発いたしました。様々な用途に活用できると考えております。今回は「呼吸する分散液!ガス吸着フィラー分散液(開発品)」と題しましてその特徴や種類、活用用途をご紹介いたします。

ガス吸着フィラー分散液(開発品)とは?

石灰を主成分とする漆喰(しっくい)は、古くから建築や工芸、美術など様々な分野で利用されてきました。その最大の特長は透湿性です。石灰は水を吸収しやすく、内部の湿気を外部に逃がすことができます。
一方、トクシキのガス吸着フィラー分散液は特に漆喰のような吸湿性能に優れ、空気中の水蒸気が増えると水蒸気を吸着し、一定の温度を超えると放湿します。これはまさに「呼吸する分散液」と言えます。水系や溶剤系の各種コート剤にトクシキのガス吸着フィラー分散液をドーピングすることで、吸湿性やガス吸着性を付与することができ、湿気が多い環境下では特に効果を発揮します。例えば、冬場の自動車内ではトクシキのガス吸着フィラー分散液を担持させた紙を置くことで、ガス吸着フィラーが湿気を吸収し、ガラス窓の曇りを防ぎます。
漆喰は優れた建築材料ですが、欠点もあります。施工時に湿っており厚みも厚いため、十分な乾燥時間が必要です。また、漆喰の施工には専門的な技術が必要であり、表面が柔らかく傷つきやすく、経時で色褪せやひび割れが起こりやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
これに対し、トクシキのガス吸着フィラー分散液は水系や溶剤系のバリエーションを持ち、加工性に優れています。塗膜の厚みも面積や積層枚数や折り曲げ等によって変えられるため塗布する形状を選びません。高温で加温することによって再利用可能なため、メンテナンス性も漆喰と比べて優れています。
写真はデシケーター内にお湯を5mlいれて曇り具合を比較したものです。
左はブランク、中央はガス吸着フィラーそのものをシャーレにいれたもの、右はガス吸着フィラー分散液を紙に担持させたものを入れてしばらく置いたものです。ブランクの状況と比べてガス吸着フィラー、ガス吸着フィラー分散液を担持させた紙を入れたデシケーターは、湿度に差が少ないにもかかわらず曇りが取れていることが確認できます。また、分散し紙に担持しても吸着性能は維持されていることが中央と右の写真からうかがえます。トクシキのガス吸着フィラー分散液は、微分散により粒子径が十分に小さくなっているため、一般的な吸着材料であるゼオライト等と比較して障子紙等の和紙に添加しても風合いを壊しません。
ガス吸着フィラー分散液比較

ガス吸着フィラー分散液の活用用途と種類

想定用途

曇り止め、ガス吸着用途における紙、繊維などへの担持、各種コート剤用添加剤として

ラインナップ

製品名 顔料種 顔料分(%) 溶剤組成 粘度(mPa・s/25℃) 平均粒径(nm)
A099VC-W Al2O3,SiO2複合酸化物 20 1 ~ 10 <500
A100VC Al2O3,SiO2複合酸化物 20 非水系 300~900(チキソ) 100~400


<よく読まれてます>
微粒子分散液[製品紹介ページ]
機能性分散液[製品紹介ページ]
機能性コーティング剤[製品紹介ページ]
実験受託サービス[実験受託ページ]
分散加工サービス[実験受託ページ]
樹脂合成実験受託サービス[実験受託ページ]
クリアブラウン分散液(遮光用)(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介!![メディア記事]
黒くても熱くならない!?黒色IR反射無機フィラー分散液(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介!![メディア記事]
ブルーライトカット分散液(溶剤系)(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介!![メディア記事]
黒いのに蓄熱しない!!熱線透過ブラック分散液(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介![メディア記事]
お手軽塗工!!薄膜超親水コート剤(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介![メディア記事]酸化セリウム分散液(溶剤系)(開発品)とは?特徴や種類、活用用途についてご紹介[メディア記事]
CTO(セシウムドープタングステン酸化物)分散液(溶剤系)(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
ラインナップ追加!!透明導電性分散液の特徴や種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
IR(赤外線)透過無機ブラック分散液(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
新登場!チタン酸バリウム分散液(溶剤系)(開発品)のご紹介[メディア記事]
チタン酸バリウム分散液(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
熱伝導性・導電性 膨張化黒鉛分散液(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
抗ウィルス・抗菌剤分散液(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
高濃度低誘電率フィラー分散液(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
チタン系黒色顔料分散液(開発品)とは?特徴、活用用途をご紹介[メディア記事]

中国化審法対応!改良タイプCNT(カーボンナノチューブ)分散液(開発品)とは?特徴や種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
低誘電率ブラック(黒色)分散液(開発品)とは?特徴、種類、活用用途をご紹介[メディア記事]
UVカチオン/アニオン/フロンタル重合向けエポキシ/オキセタン/ビニルエーテル媒体各種機能性フィラー分散液(開発品)とは?特徴、活用用途をご紹介[メディア記事]

ガス吸着フィラー分散液(開発品)のご紹介ページ


まとめ

トクシキでは水蒸気をはじめとした一部のガスを吸排湿することが出来る「ガス吸着フィラー分散液(開発品)」を開発いたしました。
  • ガス吸着フィラー分散液は吸湿性能に優れ、空気中の水蒸気が増えると水蒸気を吸着し、一定の温度を超えると放湿します(調湿)。
  • 水系や溶剤系の各種コート剤にドーピングすることで、吸湿性やガス吸着性を付与することができます。
  • ガス吸着フィラー分散液は水系や溶剤系のバリエーションを持ち、加工性に優れています。耐久性やメンテナンス性が良好です。
    • LINEで送る
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせ

お見積りをご希望の方、製品に関するお問い合わせは、以下メールフォームからお寄せください。

Copyright 2017® TOKUSHIKI CO.,Ltd All Rights Reserved.